僕の妻は理解不能
旅館は古風があって、木々の中だからか
とても涼しかった。
「ようこそ、当旅館へ」
受付のお姉さんが僕達に挨拶してくれた。
「お名前を伺ってもよろしいですか?」
「あ、国分です。」
「国分様ですね。お部屋の準備は出来ています。夕食やお風呂の時間はこちらの紙に書いてあります。
では、お部屋までご案内しますね。」
お姉さんの後を追い、僕達は部屋まで向かった。
エレベーターを使って最上階へ。
「恭也さん!持ちましょうか?」
愛菜が横から訪ねてきた。
「じゃあ、これだけ持ってくれる?」
そう言って、お姉さんからもらった紙を渡した。
前にいた拓翔くんが顔だけ後ろに向けて
僕を呼んだ。
「ねぇねぇ
お部屋は四人部屋?」
「いや、2部屋両隣りで取ってあるよ」
「じゃあ、愛菜たちの部屋に遊び行こう!!」
はるちゃんは嬉しそうに拓翔くんに言った。
「着きました。
ここのお部屋です。
この部屋は最上階ですので、特別にお外にお風呂があります。
ぜひ、お入りください。
では、失礼します。」
お姉さんは、おじぎをして戻った。
「じゃあ、とりあえずお互いにお部屋でゆっくりして後で合流で」
「そうだね、恭也くん。」
「愛菜!浴衣着てきてね!」
「分かった!はるちゃんも頑張って着てね笑」
二部屋に分かれて
今日初めて愛菜と二人っきりになれた。