僕の妻は理解不能
客室は二人部屋にしては豪華だった。
荷物を置いて、愛菜は勢いよく障子を開いた。
開くと木々の先にある海まで見えた。
「すっごーい!
海まで見える!」
大きく呼吸をしながら、手を広げて
一瞬、天使に見えた。
「ここ、素敵ですね。
すごくリラックスします。」
僕も愛菜の隣まで進んだ。
「気に入ってくれてよかった。
浴衣着替えて、探検してみようか。」
「それもいいですけど、お風呂…
一緒に入ってみません?」
え?…
一緒に?
愛菜がいつもより可愛く
色っぽく見えた気がした。