僕の妻は理解不能
「足湯でも充分気持ち良いですね~」
「温泉は夕飯のあとにする?」
「んー明日の朝方に入ろうかなぁと…
今日はおしゃべりしたりゲームしたり夜中騒ぎたいです!」
「そっか」
足を少し動かしながら楽しそうにする愛菜は
可愛くて仕方がない。
もう少しだけ、この時間を味わいたいと思っていた。
「失礼します!
お夕飯の支度が出来ましたので
配膳させていただきます!」
入口付近で仲居さんの声がした。
急いで足を拭こうとするが、僕達を見つけた仲居さんがそのままでと言った。
僕はタオルを置いて、後ろを気にしつつ
足湯に浸かった。
「お客様、4名様分が準備できました。
1時間後にまた様子を伺いにまいります。」
「ありがとうございます」
おじぎをして仲居さんは戻った。
「さーて、はるちゃん達呼んできましょうか!」
愛菜はササッと拭いて
隣の部屋へ向かった。
僕はもう少しだけ、ゆっくりしてよう。
愛菜が戻ってくるまで…
「あーあ、今夜は寝ないで騒げるかなぁ…
少し不安になってきたなぁ。」
夜風も夜空も心地がよかった。