恋?…私次第。~好きなのは私なんです~
【私を何とも思って無くても、誰と何をしていようと興味は無くても、疑問に思っている事はあるんじゃない?】
【離婚したと聞いていたのに、奥さんとは今も、関係があるのかって】
【ちゃんと切れても無いのに、何、私に好意があるなんて言ってるのって】
【実は離婚は嘘なんじゃないの?って】
あ。わ、とどまる事を知らないくらい送られてきそう。…待ってください。
【流石にそこまでは】
【では、どこまで?どんな風に思ったの?】
【奥様は凄く綺麗な人だったんだ。…今も、会う事があるんだ、って思いました】
【離婚してるって事は信じてくれるんだ】
【はい】
【息子が大きくなったから、頻繁に会う事はもうなかったんだ。今日は数年ぶりに会ったんだ】
何故?
【理由は聞いてくれない?気にならない?】
思ってました。今、聞こうと思ったんです。
【何故ですか?】
【好きな人ができたって話す為に会ったんだ。一応ね】
ぁ、…まだ、どうなるか解らないのに?
【叶うかどうかも解らないのにね】
…あ。そう…そうです。…ですよ。
【それでも、君が私の誘いに応えてくれて、偶然にも二人で居るところを見られたとして、見た目でチクチク言われたくないからね】
それは…年齢差の事?…。私とでは見た目にバランスが悪いって事?
確かに、離婚してブランクがあったとはいえ、奥様と高守さんはとても自然で距離感も程良い感じで。上手くは表現できないけど、それが夫婦なんだ、みたいな雰囲気があった。それが、お互いを知り尽くしている者同士って事なんじゃないだろうか。
私は今も昔も、高守さんの事を知らない。