時を超えた王女と戦国武将達 前編
「それは...!私は信長様の女になんてなれないよ!捜してる人がいるの!」

強気で言い返した時もう1頭の馬に乗っていた人が愉快に笑い出した。

「お前がびびか、威勢のいい女だ。」

「今度は誰...?また武将...?」

「そこじゃ話がしにくい。」

「え...?きゃぁ...っ。」

眼帯で右目を隠した男性は馬上からびびの腰を掴み片腕で引き上げられた。
気づいた時には男性に抱き寄せられて口端を吊り上げびびに顔を近づける。

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