【BL】お前を抱きたい
叶わぬ恋



就職するなら、収入や環境が良く、人間関係に問題が無いところがいい。


俺、佐々木 慎司は今日、印刷会社に就職することになった。

大企業という訳ではないけれど、そこそこ大きい会社だ。



「…という訳で、今日から仲間になる佐々木君だ。皆、仲良くするように」



課長がまるで小学校の転校生を紹介するような口調で、俺の事を部署の人に紹介した。



「宜しくお願いします」



頭を下げ、ゆっくりとあげる。



「佐々木君の世話役は…高宮。お前今確か、相棒を探してるとか言ってたな?」


「あぁ…、ハイ。そうですけど…」


「じゃあお前で良いな?宜しく頼む」


「えっ、でも俺まだ入社して1年半しか経ってませんし…」


「1年半も経っていれば十分だろう。困った事があれば私に言えばいい。…じゃあ、頼んだぞ」


「…ハイ」


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