【BL】お前を抱きたい



「く……ふ…」



高宮さんはまだ寝息を立てている。





…俺の気も知らずに…





俺はもう、我慢が出来なくなっていた。


俺はそっと、静かに彼の唇に自分の唇を重ねた。


冬場なので乾燥しているのか、少しパサパサしているのに気付いた俺は、自分の舌で彼の唇を潤した。


ここまでで止まれば良いものの、俺の悪い癖―一度ストッパーを外したら、止まらなくなるという事が、この場でも起きた。



「……くふ、…ん…」



俺は1回のキスでは気持ちが収まらず、4回、5回と繰り返した。


彼はまだ、爆睡中だ。


6回目のキスをする前に、俺は新たな欲が生まれ出していた。





―――もっと深いモノがしたい





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