【BL】お前を抱きたい



身体が反応する。

高宮さんは、ふっと息を吹き掛け、



「身体は素直だな」



微笑んできた。



「うぅ………」



涙目の俺に、彼は優しく抱きついてきた。



「えっ、あっ…あのっ!」


「少し…、充電中だから黙れ」




………まだ朝なのに。
今から出社するっていうのに。









暫くの時間が経った後――5分は経ったであろう頃、高宮さんはそっと手を離した。



「……ふ」



自然に声が漏れる。



……ちゅっ



高宮さんは俺の瞼に優しく口付けてきた。



「…………好きです」



自然に言葉が出る。



「…………知ってる」



彼は微笑む。



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