【BL】お前を抱きたい
とかつくづく思う。
…と、言うより今はそんな事を思っている時間じゃなくて、
「あの…、もし良ければ、高宮さんの電話番号と住所、教えて戴けないでしょうか…?」
俺は中谷さんのゆっくりとした対応のお陰か、大分落ち着いてきた。
「ん~、そうだなぁ。本人の許可が必要なんだけど…」
困る中谷さん。
「えと…、今、俺急いでるんですっ!どうしても高宮さんと連絡取りたくてっ」
俺はまた焦り始めた。
ついに中谷さんは折れてくれたのか、苦笑混じりに
「…わかった。じゃあ、先ずは住所から教えるとするか。…メモ、取れるかい?」
と言って、俺に高宮さんの家の住所と電話番号、そしておまけにメールアドレスまで教えてくれた。
「…後で高宮にちゃんと言うんだよ?…それにしても本当に佐々木は高宮の事が好きなんだな」