【BL】お前を抱きたい



俺は嬉しさの余り、跳び跳ねそうになったが、電車内で暴れる訳にもいかず、頭の中ではしゃぎまくっていた。





高宮さんの家に着いたのは、俺が自分の家を出てから30分程度経った頃だった。



午後8時30分を少し過ぎた頃―



ピンポーン…



チャイム音が響く。

暫くしてから「ちょっと待ってろ」と言う声が聞こえ、ドアが開き、高宮さんが顔を出した。





……安心した





「何突っ立ってんだよ。風邪ひくぞ。…中入れ」



高宮さんは俺を手招き、部屋の中に入れてくれた。


男1人が暮らすには、充分すぎる広さの部屋だ。





…もしかして、誰かと一緒に住んでるのかも…




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