【BL】お前を抱きたい



「…少し、確かめたかった事があったんです。…でも、もう大丈夫です」



俺は微笑み、コーヒーを一口飲んだ。



「…………」



高宮さんは隣で、ずっと俺を見てきた。





…緊張するな





とか思った瞬間、



……チュッ



「…え」



急に高宮さんが俺の唇にキスを落としてきた。



「……あ、の…、高宮さん…」



俺が彼の方に正体すると、彼は俺をそのまま押し倒した。



…カシャンッ



その弾みで手に持っていたカップが落ち、コーヒーがこぼれる。



「…たっ、高宮さん…、コーヒー…。絨毯に染みちゃいます…っ」


俺はもがきながら、高宮さんに言った。


だが彼は「そんな事はどうでも良い」と言って、俺を離そうとはしない。


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