【BL】お前を抱きたい
………嘘、だろ…?
こんな夢みたいな事が、俺の身に…
いや、これは多分夢だ。
余りにも高宮さんの事を想いすぎた為に見た、空想だ…
俺はそう考えた。
―が、
「夢じゃない。…夢だったら覚めれば良い」
「…え?」
意味が判りません…
「…佐々木、あの日お前は俺に何をした?」
急に話題を…
しかもあの日って…
「答えろ、佐々木!」
そんな…、そんな事を言ったら…
「…俺は…、高宮さんに嫌われたく…ない…です…」
知らない内に涙が一筋、頬を伝っていた。
高宮さんはそれを優しく撫で拭き、頬にキスをしてきた。
「…え、あ…あの…っ」
戸惑う俺に彼は澄まし顔で言った。
「…俺は受け入れる自信あるぞ。…お前の事」
「………っ!」