【BL】お前を抱きたい










なんて事を考えていたのも最初のうちだけでーーーー


気づけばもう、入社してから、はや6ヶ月が経っていた。



「今日は大事な会議があるから…。佐々木、お前は先に自席に着いて待ってろ」


「…あ、はい。わかりました」





ーーーこの頃からだった。
俺が高宮さんに対して変わった感情を抱き始めたのは…





会議が終わったようで、課長をはじめ同部署の社員がぞろぞろと戻ってきた。



「お疲れ様です」



「あぁ、うん。本当に疲れたよ」



隣の席に座っている上司の中谷さんは苦笑を浮かべて、椅子に深々と座った。



「…コーヒー、淹れましょうか?」


「お、有り難う。じゃあ頼もうかな」



俺がコーヒーを中谷さんや部署仲間の分を淹れ、席に着いた時に高宮さんが居ない事に気づいた。



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