【BL】お前を抱きたい
恋人
俺と高宮さんが付き合い始めてから、2週間が経った。
相変わらず彼は、所構わず甘えてくる。
特に、仕事仲間と呑みに行った時なんて、俺たちの仲がバレるのではないかと、ひやひやしたくらいだ。
そして、今日も今から仕事仲間と呑みに行く事になった。
「じゃあ、奥の座席にでも座ろうか」
社長が笑顔で言う。
社員達は順々に奥へと詰めていき、席に座った。
高宮さんは俺の隣だ。
社長の合図で乾杯をした後、社員のほとんどが酒を一気に呑み干し、おかわりを注文した。
「よく呑むよねぇ」
逆隣に座っていた中谷さんが苦笑する。
「凄いですよね。…皆もう完全に酔っちゃってますよ」
俺は酒と一緒に出されたお摘みを食べながら返事をする。
――と、急に右肩が重くなった。
「……?」