【BL】お前を抱きたい
「…中谷さん。高宮さんはどうしたんですか?」
「ん?あぁ、高宮か。…そういやぁ、どこ行ったんだろうなぁ…」
中谷さんはコーヒーを一口飲んで、首を傾げた。
「…どうした?高宮に何か用でもあったのか?」
「いえ。…別に特別用は無いですけど…」
…何故だろう。
何か無性に高宮さんの事を捜したくなる…
「…ちょっと俺、見てきますっ」
気付いた時にはもう、俺は部屋を飛び出し会議室へと走っていた。
会議室の前に着いて、足が止まる。
中から何やら声が聞こえたからだ。
悪いとは思いながらも、その声に耳をすませる。
「…本当に困った事をしてくれたねぇ…」
「真に申し訳ございませんでしたっ!」
「謝って済む問題なら、もう解決してるよ」
「……っ!!」