【BL】お前を抱きたい
「やっ…、降ろしてくださいっ」
手足をバタつかせ抵抗する俺に彼は澄まし顔で言う。
「静かにしろ。もう夜中だ。…これ以上抵抗したらキスするぞ」
「………っ!!」
仕方なく俺は抵抗するのを止めた。
すると彼はマンションの部屋へ向かっていた足を突然止めた。
「……?」
…何かあったのかな?
「…あの、高宮さん…?」
不思議に思い、問いかける俺に急に影が被さった。
そして唇の体温を奪われる。
「………っ!?」
何を思ったのか、高宮さんがキスを落としてきた。
「…っ、何でですか?…もう抵抗してないのに…」
訊ねる俺に彼は2回目のキスをする。
「…んっ……」
声が漏れるのは仕方がないだろう。
俺は呼吸し辛さに涙目になりながら彼を見た。
彼は、