【BL】お前を抱きたい
と言ってきた。
「…………え」
途端、俺の身体が宙に浮く。
彼は俺を抱き抱えたままキッチンへと行くと、冷蔵庫に入っていた食材を全て並べた。
「あっ…、あの…」
戸惑う俺に、
「何でも良い。…食べれる物ならな!」
彼は優しくキスを落としてきた。
「……っ」
…………そんなに期待されても困る…
俺はとにかく簡単に、克つ綺麗な見た目、美味な物を作るため、並べられた食材を一通り見回し、俺でも作れそうな物を選んだ。
………サンドイッチにでもするか
俺はサンドイッチ用の薄く小さめのパンが入った袋に手を伸ばした。
が、自由に動けないため、手が袋に届かず困っていた。
彼はそれに気付き、「あ、すまない」と言って袋を取ってくれた。
「あ…有り難うございます」