【BL】お前を抱きたい
「………おぉ、これは凄い」
高宮さんはテーブルの上に乗った料理を見るなり第一印象を述べてきた。
「…本当にすみません」
俺はただただ謝る事しか出来なかった。
「いや、良いよ。せっかく佐々木が作ってくれたんだ。食べなかったら勿体無いだろう?」
彼はそう言うと、奇妙な見た目の物体に手を伸ばした。
「ああっ、ダメですっ!そんな物食べたら確実にお腹壊しますって!」
俺の忠告も聞かずに彼はそのまま怪しげな物体を口へと入れる。
「ん………っ」
一瞬彼の動きが止まった。
……どっ、どうすれば良い!?
焦った俺はすぐに高宮さんの肩を擦った。
「絶対気分悪くなりましたよね?吐いてくださいっ!我慢なんかしなくて結構ですっ!」