【BL】お前を抱きたい
俺はずっと擦り続けていたが、彼の手が俺の手の動きを止めた。
「…高宮……さん?」
不思議に思って彼の顔を覗き込むと、彼が必死に物体を飲み込もうとしているのが判った。
…………っ!!
「もう良いですからっ!やめてください!貴方の身体が壊れたらどうするんですか!?」
俺は必死に止めようとしたが彼は聞かず、遂に物体を飲み込んでしまった。
「…………っ!」
声にならない叫びが沸き上がってくる。
彼は苦しそうに物を喉に通した後、またすぐに残っている物体に手を伸ばした。
「ちょっ…、高宮さん!人の話聞いてますか!?俺の料理は殺人的威力を持ってるんです!もうこれ以上食べないでくださいっ!料理出来るとか言って、すみませんでした!」