【BL】お前を抱きたい



「…あぁ。…佐々木は帰るのか?」



俺に話し掛けてくれてはいるものの、目はパソコンの液晶画面を向いたままだ。



「…はい」


「………」



暫くの沈黙の後、高宮さんが口を開いた。



「…俺を待っているのか?」


「えっ!?」



…確かに待っている。
それも無意識のうちに…



「俺の事を待ってたら、今日は帰れねぇぞ」


「それでも良いです」


「……そうか」



今度の高宮さんの「そうか」という台詞は、先程のものとは違い、微笑みながら言っていた。


それが俺にはとても嬉しかった。






















朝日が眩しい。

目が覚めたら何時の間にか、朝になっていた。



< 7 / 102 >

この作品をシェア

pagetop