【BL】お前を抱きたい
「心配しなくても俺は、何時でも高宮さんの事を思っますよ」
高宮さんの胸元に深く顔を埋めた。
高宮さんは、びくっと反応してから、恥ずかしそうに、そして嬉しそうに、
「そうか…。なら良かった」
と言い、俺を力強く抱きしめた。
午前6時。
目覚まし時計の音で俺は目を覚ました。
ここ(高宮宅)から会社は近いため、これくらいの時間に起きても出社時刻には余裕で間に合う。
俺は自分の腕の中でまだすやすやと眠っている高宮さんの髪を優しく撫でた。
彼は小さく声を洩らし、ゆっくりと瞼を開けた。
「おはようございます、高宮さん」