【BL】お前を抱きたい



俺が挨拶をすると、上半身を少し起こし、



「…ん、おはよう」



彼はまだ寝たいのか、挨拶をした後また俺の腕に頭を乗せた。





……仕方ないですね





俺は「ふっ」と笑みを溢し、



「朝食、どうしましょう?」



彼に訊ねた。

彼は、まだ眠そうに、



「んー…、佐々木が作ってくれるんじゃないのか?」



と、言ってきた。





…俺が料理出来ないの、知ってるくせに。






「別に作っても良いですけど…。凄い代物になりますよ」



俺がいたずらっぽく言うと、



「それは困る」



彼は苦笑した。



5分が経った頃だろうか。

彼は朝食を作る気になったらしく、身体を起こしキッチンへと足を運んだ。



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