【BL】お前を抱きたい



「…すみません」



俺は高宮さんに頭を下げた。

が、彼は俺を叱る事なく、寧ろ嬉しそうに、



「気にするな。…俺としてはバレた方が会社内でもイチャイチャできるから好都合なんだがな」



と言い、俺の頭を撫でてきた。

こんな事で一気に紅潮してしまう俺は、バカなのだろうか…


























昼食の時間。

食堂は込んでいるため、俺と高宮さんは社内にあるバルコニーというのかベランダというのか、そんな所で出社前にコンビニで買ったサンドイッチ等を食べていた。



「今夜、家寄るよな?」



高宮さんが話題を切り出した。



「はい。ついでに泊まらせてもらうつもりですが…」


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