【BL】お前を抱きたい
俺は決してゲイな訳ではない。
今まで男を好きになった事は無いし、寧ろ女との付き合いはかなり多い。
しかし高宮さんは違う。
元は『憧れ』だったが知らない内に『恋』に変わっていたのだ。
「………ん」
「…っ!!」
このままでは俺の心がもたない。
俺は思いきって、高宮さんを起こす事にした。
「高宮さんっ、高宮さんっ…」
呼んで、揺すっても起きない。
熟睡中だ。
……こうなったからには、どんな手を使ってでも起こさなければ…!!
そう思い、思い付いたのは…
「……綺麗な寝顔」
高宮さんの唇を奪いたい、俺の心の中で、あってはならない欲望が沸き上がってきた。
寝息がかかるくらい俺の口を近づけたが、やはり心の隅にある罪悪感が勝ち、寸前のところで止めた。