【BL】お前を抱きたい



高宮さんはソファーにもたれているのだが、広げた高宮さんの脚の中に俺の身体が填まっている状態だ。



「え?止めろって?…止めたら佐々木、飯食わねぇだろ?」





…ぎゃ、逆ですよ!





「止めてくれないと、まともに食事出来ませんっ」



俺は高宮さんから逃げようとする。



――が、



「離れるな」



直ぐに引き戻されてしまう。

そして抱き寄せられ、耳元で、



「…俺の事、嫌いになったのか?」


「そっ、そんな事は…っ」



焦る俺を見て彼は、



「…ん、可愛い。あぁー、もう我慢出来ねぇ!…今から…良い?」



ソファーの上へと押し倒してきた。



「…えっ、ちょっ…。こんな所で…っ」



俺は蕪さってこようとする高宮さんを押し返し、急いで身体を起こした。


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