【BL】お前を抱きたい






「………っ!?」


「やはり知り合いか」



矢野夕霧さんと俺との2ショットが映っていた。

恐らく昨日の昼間の時の写真だろう。





……でも、一体誰がこんなもの…………




「彼女か。彼女だな?彼女なんだよな?」



高宮さんは俺の手から携帯を奪うように取り、上から冷たい目で見てきた。



「…っ、違いますっ!誤解ですっ」



俺は高宮さんの腕にすがり付いた。

彼は少し硬直したが、



「じゃあ誰なんだ、この女は!…少なからず、佐々木の知り合いなんだろ?」



俺の手を振り切った。

俺は遠心力に負け、そのままベッドに寝倒れる。



「あ……っ!」



途端に腰の痛みが襲う。



「……っ、佐々木っ」


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