ニセカレ

そして、数分後、花に囲まれたお城のような家に到着した。

家の中に連れて行かれ、そこに見覚えのある女性がまっていた。

私と目が合うと私に近寄ってこういい始める。



「坂下奈柚、あんたに話があるんだけど?」

「花沢さん…」

「単刀直入にいいます。
紘稀くんと、別れてください。」

私が彼にふさわしいんだといいだそうな態度を見せる彼女に


「私は彼と別れる気はありません。」

とはっきり言い切る。


「あんたみたいな庶民、釣り合わないのよ。」

といって、私の頬をパチンと叩いた。


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