ニセカレ
作戦実行です!
数日後に友人を通じて彪雅と会う約束を取り付けた。
まあ、カフェでお茶するって感じなんだけどね…
私は約束より少し遅れたが、彼は席に座って待ってくれていた。
「久しぶり、でもないか?
会ってくれてありがとうな、奈柚」
と安心した様子でニコッと笑う彪雅。
あ、懐かしい。
この笑顔が好きだったんだけどなぁ…
と思い出してしまったので、切り替えて
「ううん、私も話しときたいことあるし」
といって彪雅の正面の席に着いた。