ニセカレ
そして、慣れた手つきで私の好みのミルクティーを注文してくれた。
「ミルクティーでよかったよな?」
「あ、うん。ありがとう」
しばしの沈黙…
「奈柚、彼氏できたみたいだな。」
「胡桃からきいたんでしょ?」
胡桃から凌馬くん伝わったんだと思うけど…
「ああ、奈柚美人になったもんな。
まあ、もともと美人だったしな。」
「でも、彪雅私が会いに行ったあの日は、私と真逆の可愛らしい女の子といたじゃない?」
彪雅は可愛らしい女の子の方が好きなんでしょ?とでも言いたげな余韻を残して言い返す。