ニセカレ


残された私は篠山くんとの時間を思い出していた。

無愛想だけどすごく優しい彼。

いざという時に助けに来てくれる勇ましい彼。

ああ、こんなに篠山くんのことで頭がいっぱいになってしまうなんて…。


このままカフェでいると泣いてしまいそうなので、私は家に帰ることにした。



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