ニセカレ


「お前が泣いてるのほっとけないわ。」

といって頭をよしよしと撫でてくれた。


私は、そんな優しい篠山君のおかげで少しだけ心が軽くなった。


「あ、ごめん。服よごしちゃったね。」

ふと我に返り私は彼から距離をとった。


「別にいいよ。それより、お前このままだと風邪ひくぞ。

俺んちここから近いから、体温めたほうがいいからこい。」

といって再び私の腕をつかんだ。


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