私達の狂った歯車
第1章
★依恋side★
母の一言で私の人生は180度変わった。
「依恋、私再婚する事にしたわ」
「え、再婚⁉」
父は私が6歳の時に病気で亡くなった。
私には双子の兄がいたが、兄は父親が亡くなったのを見計らう様にアメリカへ行ってしまった。
「ええ。だって、貴女を育てるの大変だし」
にっこり微笑み、冷静な声で言う母。
今まで私が我儘を聞いてもらっていたのだから、今度は私が聞かなければ。
だから私は、母の再婚を認めることにした。
「何歳?その人」
「同い年よ」
無邪気な笑顔で母は笑った。
「土曜日に相手と会うから、貴女も来なさい」
「嫌」
「貴女の父親になる方よ?相手も息子さんを連れて来るわ。貴女と同い年の男の子ですって。仲良くしなさいよ」
「その日なら空いてるからいいよ」
同い年か。
それなら上手くやって行けそうな気がする。
仲良くなれたらいいな。
母の一言で私の人生は180度変わった。
「依恋、私再婚する事にしたわ」
「え、再婚⁉」
父は私が6歳の時に病気で亡くなった。
私には双子の兄がいたが、兄は父親が亡くなったのを見計らう様にアメリカへ行ってしまった。
「ええ。だって、貴女を育てるの大変だし」
にっこり微笑み、冷静な声で言う母。
今まで私が我儘を聞いてもらっていたのだから、今度は私が聞かなければ。
だから私は、母の再婚を認めることにした。
「何歳?その人」
「同い年よ」
無邪気な笑顔で母は笑った。
「土曜日に相手と会うから、貴女も来なさい」
「嫌」
「貴女の父親になる方よ?相手も息子さんを連れて来るわ。貴女と同い年の男の子ですって。仲良くしなさいよ」
「その日なら空いてるからいいよ」
同い年か。
それなら上手くやって行けそうな気がする。
仲良くなれたらいいな。
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