私達の狂った歯車
今日も姫莉と登校する。
「依恋、もうあんな事あらへんから」
「そうだね」
学園の中にいる人達が何やら騒がしい。
「どうしたんや?」
姫莉の純粋な問いに、私はドキっとした。
学園に入るのが怖くなった。
でも、そんな事は言えないので、姫莉の後に続いて入る。
みんなが集まっているのは掲示板の前だった。
「見ろ、来たぞ。」
その一言でみんな、私達の方を向く。
「酷いよね~!叶夜様が可哀想。」
「は?依恋様の方が可哀想に決まってんじゃん!」
「それな、男が無理矢理に決まってるだろ」
え、みんな何を言っているの?
「依恋、あれ・・・。」
姫莉が掲示板を指差す。
「・・・え?」
指差された方を見て、心臓の鼓動が大きく速くなる。
掲示板一面に、叶夜が私の髪を撫でる写真や、私と叶夜が手を繋いでいる写真などが貼られていた。
満遍なく、ビッシリと。
「おい、何の騒ぎだよ!」
宙が怒鳴りながら近寄って来る。
そして、掲示板に貼られている写真に気が付いて、手あたり次第剥がした。
それを見て姫莉も掲示板に近づき、写真を剥がす。
私はそれを黙って見ることしか、出来無かった。
「依恋、もうあんな事あらへんから」
「そうだね」
学園の中にいる人達が何やら騒がしい。
「どうしたんや?」
姫莉の純粋な問いに、私はドキっとした。
学園に入るのが怖くなった。
でも、そんな事は言えないので、姫莉の後に続いて入る。
みんなが集まっているのは掲示板の前だった。
「見ろ、来たぞ。」
その一言でみんな、私達の方を向く。
「酷いよね~!叶夜様が可哀想。」
「は?依恋様の方が可哀想に決まってんじゃん!」
「それな、男が無理矢理に決まってるだろ」
え、みんな何を言っているの?
「依恋、あれ・・・。」
姫莉が掲示板を指差す。
「・・・え?」
指差された方を見て、心臓の鼓動が大きく速くなる。
掲示板一面に、叶夜が私の髪を撫でる写真や、私と叶夜が手を繋いでいる写真などが貼られていた。
満遍なく、ビッシリと。
「おい、何の騒ぎだよ!」
宙が怒鳴りながら近寄って来る。
そして、掲示板に貼られている写真に気が付いて、手あたり次第剥がした。
それを見て姫莉も掲示板に近づき、写真を剥がす。
私はそれを黙って見ることしか、出来無かった。