私達の狂った歯車
★泉(理事長)side★

S・Aに嫌がらせをした生徒がいた。
その生徒をこの後どうするか。
今はその会議中だ。

「まさかS･Aにそんな事をする生徒がいたなんて・・・」
私は小さく呟く。
それを聞き、学園長を始めとした先生が、次々と口を開く。
「ですが、彼女達も反省していましたよ」
「だからってS･Aに嫌がらせだなんて」
「そうですよ。ありえないです。上下関係をもっとしっかりとさせた方が良いと思います。」
「S･Aはこの世の動くブランドなんですよ！？」
「あの方達は、多額なお金をこの学園に寄付しています。みんなからの信頼も厚い。もし失ってしまったら・・・。」
「特に薙切様！あの方はこの世の宝なのですよ！？」
「その方に嫌がらせだなんて！彼女達はバカなのでしょうか？」
「もうすぐ薙切いちか様の幼なじみの………様と、………の………様が、この学園に戻ってこられるのですよ？」
「だからあの山本ミカ、川本アンナは強制退学にした方が良いかと！」
「私もそう思います！」
「賛成です！」

「･･･うん。この学園もS･A達があってこそだしね。じゃ、多数決！」
そう、この私はこうなのだ。
面倒臭さい事が一番嫌い。

それでいいのか。
そう言われても仕方がない。
でも私は、こうで良いと思っている。

結果
5ヶ月の停学処分となった。
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