私達の狂った歯車

第3章

★依恋side★

それは突然の事だった。
「依恋、相談あるんやけど今、ええ?」
姫莉が真剣な表情で私に言った。
「ん?何?」
「うちさ、叶夜の事、好きに、なってまったかも」
え・・・?
「依恋は好きな人おる?」
「私は・・・」
叶夜の事好きって言えたら、どんなにいいか。
手を強く握りしめ、姫莉の方を向く。
「私は、いないよ!?」
ちゃんと笑えてるかな?
私は唇を血が滲むほど噛み締めた。
もう、痛みが無い。
痛みが分からない。

友達の恋は応援したい!
だけど、私も好き。
どうすればいいの?
私はどうすれば・・・。
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