私達の狂った歯車
何故彼が私の前に立っているのかは理解が及ばなかった。
「・・・よろしく」
私の声は凄く震えていたし、小さかった。
だが、彼にはちゃんと聞こえていた。
「いやよろしくじゃなくて、なんで?」
「こっちが聞きたいよ」
私の目の前にいる彼、孤廻は笑った。
このシチュエーション、2回目だ。
親の再婚の時に叶夜ともこんな感じだった。
ああ、懐かしい。
実はつい最近の事なのだが、色々あり過ぎたせいか、それが随分と懐かしく感じる。
「私の相手は孤廻?」
「そうみたいだな」
あれ?
咲は二つ上だと言っていたが、孤廻は同い歳だ。
何かの間違いだろうか。
「・・・孤廻はいいの?私で」
「え?・・・俺は嬉しいよ。依恋の事、昔から好きだったし」
それを聞いて、心が躍った。
やっぱり、私も好きだな。
「依恋様!」
咲は肩を上下させ、部屋に入って来た。
手には一枚の紙が握られている。
咲はそれを指差し、上目遣いで私をみて、苦笑いになる。
「こちら、この後の予定なんですが・・・」
「ん?」
私はその紙を受け取り、孤廻と二人で覗き込む。
AM 10:00 顔合わせ
AM 11:00 遊園地デート
AM 12:00 昼食
PM 17:00 帰宅
え?
「「これからデート?」」
ハモった事に二人で顔を見合わせて笑った。
やっぱりだ。
この感覚・・・。幼い頃みたいだ。
孤廻との婚約は偶然であれ、必然であれ、私にとっては凄く嬉しい事だ。
「・・・よろしく」
私の声は凄く震えていたし、小さかった。
だが、彼にはちゃんと聞こえていた。
「いやよろしくじゃなくて、なんで?」
「こっちが聞きたいよ」
私の目の前にいる彼、孤廻は笑った。
このシチュエーション、2回目だ。
親の再婚の時に叶夜ともこんな感じだった。
ああ、懐かしい。
実はつい最近の事なのだが、色々あり過ぎたせいか、それが随分と懐かしく感じる。
「私の相手は孤廻?」
「そうみたいだな」
あれ?
咲は二つ上だと言っていたが、孤廻は同い歳だ。
何かの間違いだろうか。
「・・・孤廻はいいの?私で」
「え?・・・俺は嬉しいよ。依恋の事、昔から好きだったし」
それを聞いて、心が躍った。
やっぱり、私も好きだな。
「依恋様!」
咲は肩を上下させ、部屋に入って来た。
手には一枚の紙が握られている。
咲はそれを指差し、上目遣いで私をみて、苦笑いになる。
「こちら、この後の予定なんですが・・・」
「ん?」
私はその紙を受け取り、孤廻と二人で覗き込む。
AM 10:00 顔合わせ
AM 11:00 遊園地デート
AM 12:00 昼食
PM 17:00 帰宅
え?
「「これからデート?」」
ハモった事に二人で顔を見合わせて笑った。
やっぱりだ。
この感覚・・・。幼い頃みたいだ。
孤廻との婚約は偶然であれ、必然であれ、私にとっては凄く嬉しい事だ。