私達の狂った歯車
私達はキッチンで並んで夕食を作る。
「親だけ外食とかズルイんだけど」
「うん」
落ち着かない。
手をつないでからずっと落ち着かない。
「痛っ」
ボーとしていたら手を切ってしまった。
人差し指から濃い赤色の血が出てくる。
「どうした?」
「手切った」
叶夜に聞かれ左手を隠す。
「は?見せて」
拒否しようとしたけど叶夜の顔が凄く真面目だったので、素直に左手を叶夜の前に差し出す。
すると叶夜は、手を伝っていく血を舐めた。
そして指を口の中に入れる。
「ちょ」
「ん?何?」
口の中に指を入れたまま喋るな。
「絆創膏貼るから」
絆創膏あるなら最初からだせ。
叶夜が私の指に絆創膏を貼っていると
「落ち着かない」
私の顔を見ずにそう言った。
「・・・ゴメン」
そして私達に重い沈黙が伸し掛かる。
「何か変」
沈黙を破ったのは叶夜の一言だった。
「何が?」
「だって俺とお前が兄妹って」
え、何で?
叶夜は私といるのが嫌なの?
私は一人で舞い上がってたの?
「でもこんな偶然だったら嬉しい」
叶夜の方を見ると目が合う。
「何でもない。今の忘れて。ご飯は俺作るから、依恋は休んでて」
叶夜は少し、顔を赤くしてキッチンへ戻った。
「・・・うん」
「親だけ外食とかズルイんだけど」
「うん」
落ち着かない。
手をつないでからずっと落ち着かない。
「痛っ」
ボーとしていたら手を切ってしまった。
人差し指から濃い赤色の血が出てくる。
「どうした?」
「手切った」
叶夜に聞かれ左手を隠す。
「は?見せて」
拒否しようとしたけど叶夜の顔が凄く真面目だったので、素直に左手を叶夜の前に差し出す。
すると叶夜は、手を伝っていく血を舐めた。
そして指を口の中に入れる。
「ちょ」
「ん?何?」
口の中に指を入れたまま喋るな。
「絆創膏貼るから」
絆創膏あるなら最初からだせ。
叶夜が私の指に絆創膏を貼っていると
「落ち着かない」
私の顔を見ずにそう言った。
「・・・ゴメン」
そして私達に重い沈黙が伸し掛かる。
「何か変」
沈黙を破ったのは叶夜の一言だった。
「何が?」
「だって俺とお前が兄妹って」
え、何で?
叶夜は私といるのが嫌なの?
私は一人で舞い上がってたの?
「でもこんな偶然だったら嬉しい」
叶夜の方を見ると目が合う。
「何でもない。今の忘れて。ご飯は俺作るから、依恋は休んでて」
叶夜は少し、顔を赤くしてキッチンへ戻った。
「・・・うん」