人形師と武士(もののふ)~魔女の瞳番外編~
振り上げた攻城刀に渾身の力、そして裂帛の気合を込めて!!

「チェストぉおぉぉおぉおぉっ!!!!」

俺は突進と共に、大上段から攻城刀を振り下ろした!!

真っ向唐竹割り!!

人間で言うところの、急所の集中する正中線に沿って、刃を滑らせる。

ゴーレムと俺。

すれ違い様の一閃。

…次の瞬間。

「!!?」

ピシリと。

ゴーレムの巨体に切れ目が走った。

その切れ目が徐々に広がり、大きな亀裂となって。

「そ、そんな!」

菊花の驚愕の声と共に、ゴーレムは頭から股下まで両断され、脆くも崩れ去る。

死霊魔術によって仮初めの命を吹き込まれた屍どもは、再びただの肉くれへと戻ったのである。

…俺は攻城刀を一振りし、刃についた血糊を払う。

「我が攻城刀の前に立ちはだかるものは、ただ両断するのみ…!」


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