キミに嘘を吐く日
図書ボランティアには、3回/週通うことになった。

休みとはいえ、3週間程度と短期だし、その後通えるとしても日曜や祝日だけ。

長く図書ボランティアを続けたかったら、ペースは変えないほうがいいと茶原さんと話して決めた。

何より高校生の本分は勉強なんだから、ボランティアはその合間の気分転換程度にしなさいと母に言われたから。

宇野くんも、私に付き合う感じで同じ日に参加することになった。


「今日からボランティアとして参加してくれることになった、御門さんと宇野くんです」

茶原さんが私達を紹介してくれたのは、司書として働く相葉さんと森本さんに、パートの原山さんと仲田さん。

そして図書ボランティアの人達が数名。

そして館長の神田川さん。

館長は県立図書館の司書も掛け持ちしているらしくて、たまにしか顔を見ないと3人の子持ちの仲田さんが教えてくれた。

皆んな優しく丁寧にボランティアの仕事を説明してくれた。
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