キミに嘘を吐く日
four color
◇
宇野くんと水族館に行く約束をした日は、4月1日だった。
日差しは暖かいけれど、風が強くて寒いし、花粉は飛び放題だし、外で待っているのが辛くて、RINEで待ち合わせ場所を駅の構内にしてもらった。
初めてのRINEだったけれど、色気もクソもないって泣きたくなったけど、花粉だけはどうしようもない。
待ち合わせの時間より早く来ていた私は、駅構内の売店をぶらりと見て回っていた。
最近の売店で売られているものって、結構可愛いものも多い。
小さな雑貨屋を覗くと、ハーバリウムが並べられてあって、照明が当てられて、中の花が透き通って見えるのがとてもキレイだった。
「いろは、お待たせ…何見てたの?」
目の前に現れた宇野くんは、白の綿シャツに紺のカーディガンを羽織っていた。
黒い細身のジーンズ姿で思わず見入ってしまった。
普段の私服とも少し感じが違って、なんだかすごくカッコよく見える。
「宇野くん!…あ、あのね、このお店に可愛い雑貨があって…」
「ゆっくり見てていいよ。まだ電車の時間までは少しあるから」
宇野くんの言葉に甘えて、その雑貨屋で電車の時間まで待つ事になった。
男の子ってこういう店はつまらないんじゃないのかなって思ったけど、宇野くんは全然そんな事なくて、私が興味を惹かれるものを気にしてくれて、色々と話しかけて来てくれるからすごく楽しい。
「そろそろ時間だ」
雑貨を見るのに夢中になっていた私に、宇野くんは電車の時間を教えてくれる。
改札口までやって来ると既に購入してくれた切符を渡してくれて、お金も受け取ってくれないから焦ってしまった。
宇野くんと水族館に行く約束をした日は、4月1日だった。
日差しは暖かいけれど、風が強くて寒いし、花粉は飛び放題だし、外で待っているのが辛くて、RINEで待ち合わせ場所を駅の構内にしてもらった。
初めてのRINEだったけれど、色気もクソもないって泣きたくなったけど、花粉だけはどうしようもない。
待ち合わせの時間より早く来ていた私は、駅構内の売店をぶらりと見て回っていた。
最近の売店で売られているものって、結構可愛いものも多い。
小さな雑貨屋を覗くと、ハーバリウムが並べられてあって、照明が当てられて、中の花が透き通って見えるのがとてもキレイだった。
「いろは、お待たせ…何見てたの?」
目の前に現れた宇野くんは、白の綿シャツに紺のカーディガンを羽織っていた。
黒い細身のジーンズ姿で思わず見入ってしまった。
普段の私服とも少し感じが違って、なんだかすごくカッコよく見える。
「宇野くん!…あ、あのね、このお店に可愛い雑貨があって…」
「ゆっくり見てていいよ。まだ電車の時間までは少しあるから」
宇野くんの言葉に甘えて、その雑貨屋で電車の時間まで待つ事になった。
男の子ってこういう店はつまらないんじゃないのかなって思ったけど、宇野くんは全然そんな事なくて、私が興味を惹かれるものを気にしてくれて、色々と話しかけて来てくれるからすごく楽しい。
「そろそろ時間だ」
雑貨を見るのに夢中になっていた私に、宇野くんは電車の時間を教えてくれる。
改札口までやって来ると既に購入してくれた切符を渡してくれて、お金も受け取ってくれないから焦ってしまった。