ひとりぼっち
「椿沙チャン……あんま気にしない方が………」

『……たの…いじゃん………』

「……え?」

『元はと言えば、あんたのせいじゃん!!!!!』


椿沙の大声で、みんな一斉に振り向いた。

琴乃は椿沙を見て不気味に笑う。


「椿沙チャンったら人のせいにしてるよぉ?幸也。どー思ぅ?」


嫌味を言うように琴乃が言う。


「別に?」


幸也は冷たく返した。

琴乃はその返事に苛つき、更にひどいことを言った。


「椿沙チャンってね……幸也のことが好きなんだよ」
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