ひとりぼっち
『すいません!!時間ないんでまた後で!ほんとすいません!!!!』


わかってくれ。
教えたくないということを。


「どーんまい、佑樹っ」

「…!?!…うるせっ」


私は人がたくさんいる場所まで走った。

少し体が火照る。


『…ったく……朝っぱらからめんどくさ………』

「何がめんどくさいの?」


私の肩にひょいと顔を乗せてきた。

加奈…


『加奈!どこいたの?!探したよ!!』

「ごめんっ!寝坊しちゃって今来たの」

『なんだぁー、よかった~。加奈来て』
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