ひとりぼっち
飯田なんとかの発言に、生徒達が笑いに包まれる。


な、何彼奴~!!??!?!?!!
無邪気に笑ってやがるし…
むかつく~!!!


飯田なんとかは、みんなにピースをして座った。

私は飯田を少し睨み付けながら、次の人に視線を移す。


あ…
琴乃…


気づけば自己紹介はもう目前だった。

私は琴乃が何を言うのかきになって、耳を傾ける。


「……飯田琴乃です。出身はT小。よろしく」


かなり落ちた、何か悩み事を抱えているような声。

あれだけ仲良くしていた人だから、すぐに分かる。
< 44 / 70 >

この作品をシェア

pagetop