ひとりぼっち
私は四階に着く頃にはもうへとへとだった。

以外にもまだ人が少ない。

彩もまだ来ていないようだった。

そして私の目に入ったのは、彩ではなく、琴乃だった。


うわ…
朝から最悪…


相変わらず琴乃はしょんぼりとしている。

いつもなら連れを自分の回りに付かせるのに、入学してから一人としていない。


まさか…
はぶかれてるとか…?


まさかそんなことが、琴乃にあるはずない。

そうとばかり思っていた。

琴乃は今も、悲しそうな顔をしている。
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