ひとりぼっち
事は今から半年ほど前。


幸也に惚れていた椿沙。

幸也は活発で、顔も良く、誰にでも人気。

椿沙はそんな幸也にずっと恋をしていた。


しかし椿沙はその思いを誰にも打ち明けなかった。


何故なら、幸也に恋をしている少女がもう一人。


琴乃―――


「幸也やっぱりかっこいぃーっねっ?椿沙」

『…そうかなぁ?あたしは別に…』


自分の気持ちを必死にこらえて過ごす毎日。

辛く、虚しく、もどかしい。

しかしそれでも、幸也のことが好きだった。

そんなある日。
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