変わる想いを貴方に捧げる
···ふらり
「拓真、離れろ。」
その威圧的な言葉がして
皆の動きか止まった。
晶は、驚いたが
秀斗の腕をギュッと掴んだ。
拓真は、ニヤリと笑って
「なぜ?」
と、まるで和真を挑発しているように
言うと
和真は、何かを言いかけて
グラリと揺れた。
鈴音は、すかさず
和真の脇に入り
倒れるのを阻止。
その間(かん)に、蒼真と風間が
和真を支えて
控え室に向かった。
招待客に騒ぎが気づかれないように
控え室に入り
和真をソファに寝かせた。
背の高い和真には
狭いがしかたない。
蒼真と風間は、直ぐに会場に戻り
お客様のお相手をした。
和真の事を聞かれるが
所用で電話をしております。
申し訳ございません。
と、伝えた。
医者と言っても畑違いの秀斗だが
脈とかを診るが
問題ない。
晶も拓真も、不安そうに
和真を見ていた。
鈴音は、少し離れた所に
立ち和真を心配そうに見ていた。
本当は、ここになぜ
和真がいるのか
わからなかったが
それよりも和真が心配だった。