変わる想いを貴方に捧げる

···俺のそばに


ぼぉっ、としている間に
鈴音は和真に連れられて
ホテルの部屋の中に・・・

今日は、パーティーの出席者が
沢山宿泊しているため
空き部屋はほとんどなかったが。

蒼真が、セミ・スィートを
一つだけ押さえていた。

和真は部屋に入ると
鈴音にキスをして
ソファーに座らせた。

自分も鈴音の前に腰かけ
和真は話し始めた。

知らなかったとはいえ、
燐さん親子について説明をした。
そして
「鈴音、すまなかった。
俺の中では、お前以外の女性に
いっさいの魅力を感じることはないし
俺の全ては鈴音にしか
反応しないんだ。
だが、それは俺の心の中の事で
鈴音がしる良しもない。
本当に不安にさせて悪かった。
怖い思いをさせて悪かった。」
と、言ってくれた。
鈴音も
「あの日、晶さんからも家族で
食事をするのを聞いていたので
一人で、クリニックをでて帰る途中に
由季斗が待っていて
最初は、怖かったのですけど
必死に謝ってくる由季斗に
カフェで話をすることにしました。
そこで由季斗からきちんと謝罪を
してもらい、私達はきちんと
お別れするができました。
由季斗は、絢ねえに結婚の申し込みを
したいと話してくれました。
だから、私も和真さんの話をしました。
それから帰る事になって
外にでると
回りがざわついていて
みんなが騒いでる方をみると
和真さんが見えました。
その隣には、とても綺麗な女性が
立っていて
美男美女よね、とか
撮影?とか
騒いでる人達の言葉を聞いて
本当に、そうだな
と、思っている私がいました。
そんな私を由季斗が心配して
その場から離してくれました。
その後・・・」
「その後、どうした?
きかせてくれ?」
「・・・はいっ
由季斗に自分がどんな顔をしているのか
わかっているのか?
と、言われるまで
自分が泣いていることにも
気づいていなかったようで
そのまま意識をなくしてしまい
由季斗が、家に運んでくれたようです。」
と、言うと
和真は鈴音の隣にきて
鈴音を抱き締めた。
「すまなかった。
お前にそんな顔をさせるなんて。
身体は大丈夫だったのか?」
「身体は、大丈夫です。
和真さんだけが、悪いんじゃありません。
私が弱いから‥‥いけないの。」
「そんなことはない。
鈴音は、弱くない。
鈴音・・
俺はお前を、鈴音だけを愛している。
それは、これからも変わることはない。
鈴音の中に俺がまだいるのなら
これからも俺の隣にいて欲しい。」
「私で‥‥本当にっ‥良いの‥ですか?
私は、和真さんが好きです。
でも、好きだけでは
和真さんの隣にはいれないのでは?」
「お前が良い。
俺は鈴音だから一緒にいて欲しいんだ。
俺が護る。
鈴音が不安にならないように
鈴音は、ただ俺に愛されていろ
そして俺だけを見ていたら良い」
「‥‥‥はいっ‥‥
私も和真さんと一緒にいたい。
もぅ‥離れ‥ないで‥っ‥」
和真は、鈴音の涙に唇を寄せて
キスをしてから
鈴音の唇にキスをした。

だんだんとキスが深くなり
鈴音の舌は和真の舌に
絡めとられて吸い上げらる
「‥‥フゥ‥ン‥」
和真は、鈴音を抱き上げ
「‥きゃっ‥‥」
「鈴音、捕まっておけ」
鈴音は和真の首に腕を回すと
和真に再びキスをされながら
寝室へと運ばれた。
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