変わる想いを貴方に捧げる

···指輪


鈴音が眠ると
「無理させたか」
と、言いながら
蒼真に連絡をして
明日の鈴音の着替えと
自分の着替え
そして、もう一つ持ってくるように
頼んだ。

まったく、人使いが荒いと思いながら
蒼真は、上手くいったな
と、嬉しかった。


翌朝、頬を撫でられる感触に
鈴音は気持ちよく
その感触にすりよると
「本当に鈴音は猫みたいだな。」
と、言われて
「‥‥えっ、かずま‥さん?‥」
と、言うと
一気に昨夜のことが甦り
真っ赤になりながらシーツに
潜り込むと
左手に違和感・・見ると・・
「きゃ~っ・・かず・・かずまっ・さん・・
    指っ・・指輪・・」
「気にいったか?」
「‥‥えっ、えっと‥‥はい?」
「ん?なんで疑問系なんだ。
それにしても、またか?
鈴音は、昨日の俺の話し聞いていたか?」
「えっと、きっと・・はい。」
「なら、問題ないな。」
「えっと、でも、こんな高い指輪
頂いても良いのでしょうか?」
「はあ・・鈴音。
俺は、ずっとお前と一緒にいたいと
言ったんだ。
その意味は?」
「えっと・・う~んと・・
ええっ?!·······」
「やっと、わかったようだな。
まったく、お前は・・・
で、どうなんだ?
今更、嫌だとは言わないよな?」
と、言われると

鈴音は、プシュ‥‥と
音が聞こえるように
真っ赤になりながら

コクン、コクンと頷いた。
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