変わる想いを貴方に捧げる

···計り知れない

「浅野さん身体は、もう大丈夫ですか？
あの時は、娘を庇って
頂いてありがとうございました。

娘は、俗に言う玉の輿と言うもの
なのかな。
親としては子供が経済的に
苦労しないのは
喜ばしいことなんだと思う。
だけど・・・
私はどうしたら良いのかな？
君の世界や、君を取り巻く環境も
私にはよくわからないんだ。
だから、娘を君に任せて良いのかな
本当にわからないんだ。
だからといって、君の気持ちを
疑っているわけではないよ。
鈴音も本気なんだと思っているよ。」
と、弦は、言った。

「私の傷は完治しています。
ありがとうございます。

私には、お父様のご心配を
はかり知る事はできません。
私の父は、浅野組の組長
下の弟は、父の組で若頭をしております。
母は、中国の祖父関係の
弁護士をやっております。
曾祖父は、中国で会社をもち
母親の従兄弟達と
経済を動かしている人です。
曾祖父は、李と申します。

私は、父親も曾祖父も
自分とは、切り離しています。
父親の仕事は、お父様になんらかの
影響がありますでしょうか
お父様にご迷惑がかかるのでしたら
父親とは、縁を切ります。

私は、人に頼って経営をするつもりは
毛頭ありません。
今の私には、このような事しか
言えませんが、
私は、私の全力で鈴音さんを護り
愛しんで参ります。
どうか、宜しくお願い致します。」
と、和真が再び頭を下げると
鈴音も一緒に頭を下げた。