変わる想いを貴方に捧げる
···圧巻
鈴音は、ホテルの部屋に案内された。
窓を開けると日本とは違う青空
その中にお城が見える
元より、建築物の綺麗な国
それがいかされていた。
丸い円型のホテル
外は、ドイツの景観
内側は、緑を中心に庭園
そこに畳の部屋の宿泊施設もあり
日本の和楽器が奏でられ
その建物を小川が囲み
緑と小川には明かりが灯されて
別世界だ。
外回りは、ドイツ
内は、和の世界。
和真さんが、支配人と仕事をしている間
鈴音の足が向くのは和。
綺麗な庭園
厳かな和楽器
佇んでいると
『貴方は日本の方ですか?』
ホテルの制服の方だ。
『はい。』
『素晴らしいでしょう。
私は、この素晴らしい建物を見て
ここで働きたいと務めました。』
『そうなのですね。」
『あなたも素晴らしい。』
と、言われて
顔を彼に向けると
彼の向こうからこちらに歩いてくる
愛してやまない和真さんの姿が見え
和真さんに微笑むと
手前の彼が赤くなりうつむいたが
それに鈴音は、気づかずにいると
彼が、口を開こうと・・だが‥
「鈴音、やはりここか。」
と、声がして振り向くて
長身で美形の男性が颯爽と近づいて
「もしかして探しましたか?」
「いや、ここだと。」
「うふふっ、そうですか。」
「で、彼は?」
「彼は、ホテルの和の空間が
凄く好きでホテルで働きたいと
思ったそうですよ。」
「そうか。」
と、言うと和真は
『俺の建てたホテルを気に入って
くれてありがとう
これからも頑張って働いて欲しい。
それでは、私の妻は連れて行く。』
と、ドイツ語言うと
彼は、はっとして和真を見上げて
頭を下げてから
立ち去った。
「彼になんて言ったの?」
「妻は、連れて行くとな」
「そんなに短くなかったような」
「あははっ、戻るぞ。」
と、腰に手を回されて歩き
二人で部屋へ戻り
ディナーを楽しんで
部屋でくつろいだ。